スクラムガイドをMarkdown変換して、GitHub Copilot Spacesで利用する

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スクラムチームのPOや開発者から〇〇なシチュエーションの時にどのように振る舞うのが良い?という質問が上がったり、スクラムイベントでモヤモヤすることが起こったりしますが、以前はWebで参考になる記事や文献を探したりしていました。

最近は過去のバージョンを含むスクラムガイドや、Scrum.orgのホワイトペーパーなどを登録したNotebookLMに質問をしてアドバイスをもらい、スクラムチームのメンバーに対して振る舞い方を伝えたり、スクラムイベントでの改善施策を検討したりしています。
この一連の流れは個人的に良い手ごたえがあります。

ただ、会社としてはNotebookLMはチームで利用することができません。
GitHub Copilot Spacesであれば、開発者は利用可能なので同じようなものができないか?を試してみました。

GitHub Copilot Spacesとは?

以下は、GitHub Copilot SpacesのGitHubドキュメントになります。 GitHub Copilot Spaces について - GitHub ドキュメント

一言でいうと、容量制限が厳しいが、MCP Server経由で利用できるNotebookLMのようなイメージです。その他の特徴は以下になります。

  • GitHubのリポジトリのMarkdownを読み込むことができ、Markdownを更新するとその内容が追従される。
  • 基本的にMarkdownなどのテキスト形式でデータのみ読み込める。PDFや画像、DOCXなどは読み込めない。
  • 容量制限が厳しい。(Scrum Guide Expansion Packを読み込ませると80%くらい使う)
  • GitHub Copilot Spaces の使用 - GitHub ドキュメントに記載されているが、GitHub MCPサーバーの設定で、MCP Server経由で回答を取得できる。

スクラムガイドをMarkdown化する。

スクラムガイドの本体はPDFファイルで公開されています。
このままだとGitHub Copilot Spacesに読み込めないので、PDFをMarkdown化するツールをGitHub CopilotのVibe Codingで作成しました。

スクラムガイドはライセンス CC BY-SA 4.0 で公開されているので、上記リポジトリに、Markdownに変換したスクラムガイドをPushしてCC BY-SA 4.0で公開しています。

PDFのMarkdown化には、marker-pdfというツールを利用しました。
テキスト化については、かなりの精度で実現できていて、若干フォーマットのサイズを減らせる余地があったので、

  1. PDFのMarkdown化
  2. Markdownのサイズ削減 という流れの処理にGitHub Copilotにお願いして作ってもらいました。

GitHub Copilot Spacesに読み込ませる。

[作成したGitHub Copilot Spaces] GitHub Copilot Spacesはパブリックに公開しています。
scrum-guides · GitHub Copilot Spaces

  • 読み込ませているドキュメント GitHub Copilot Spaces に読み込まれたスクラムガイドのソース一覧 過去から最新のスクラムガイドをマークダウン化して読み込ませています。

  • Instructionsの登録内容 GitHub Copilot Spacesには、回答内容を調整するためのプロンプトが登録できます。
    自分でベースを書いた後に、GPT-5.2にプロンプト生成してもらったものを登録しました。ちなみにいくつか試してみましたが、プロンプトが回答結果にそれなりに影響しそうです。この辺りはNotebookLMとの差異になっている気がしました。また、スクラムガイドの内容をもとに、回答を返すので、CC BY-SA 4.0のライセンス表記を含めるようにしました。

# Scrum Guide / scrum-guides Space Instructions

## 目的(Purpose)
このSpaceは、Scrum Guide(スクラムガイド)および関連ドキュメントを参照して、スクラム(Scrum)運用に関する質問に対して
- 根拠(Citation / Evidence)を示しながら
- 引用(Quote)と独自解釈(Interpretation)を分離して
回答するためのものです。

## 対象ソース(Sources)
このSpaceでは、主に以下を参照します(読み込まれているものが優先されます)。
- Scrum Guide(版: 【例: 2020 / 過去版も含む】、言語: 【日本語/英語】)
- scrum-guides リポジトリ上の Markdown(原文PDFからの変換を含む)
- 【任意: Scrum.org ホワイトペーパー / チーム内ガイドライン など】

> 注意: PDF→Markdown変換やサイズ削減により、表記・改行・見出し等が原文と完全一致しない可能性があります。

## 回答フォーマット(Required Output Format)
必ず以下の構造で回答してください。

### 1. 要点(Summary)
- 結論を箇条書きで短く示す

### 2. 引用(Quote)
- 参照した箇所を、可能な限り原文に近い形で引用する  
- 引用元(どのドキュメント/どのセクションか)が分かるように書く

### 3. 独自解釈(Interpretation)
- 引用に基づいて、状況に当てはめた解釈や提案を書く  
- 「引用にない主張」を断定しない(必要なら仮定(Assumption)を明示する)

### 4. 不確実性(Uncertainty)
- 情報が不足している/複数解釈がある場合は、その旨と確認質問を最大3つまで提示する

## 依頼のコツ(How to Ask)
質問には、次の情報を入れてください(入っていない場合は確認してください)。
- チームの状況(例: プロダクト(Product)、チーム構成、スプリント長(Sprint Length))
- 困っている現象(何が起きたか)と、期待する状態(Desired Outcome)
- 制約(Constraint)(時間、権限、組織ルール等)

## 禁止事項(Do Not)
- 個人情報(Personal Data)や機密情報(Confidential Information)を推測・生成しない
- 法務・契約の最終判断(Legal Advice)はしない(必要なら専門家に相談を促す)
- Scrum Guideの文言を「存在しないのに引用したように」見せない(捏造引用の禁止)

### 5. ライセンス表示の追加.   
回答の最後に以下を追記してください。   

> **📋 ライセンス表示**
>
> このコンテンツはScrum Guide(© 2020 Ken Schwaber & Jeff Sutherland)に基づき、
> [CC BY-SA 4.0](https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0/deed.ja)の下で公開されています。
>
> 本Spaceの出力を再利用する場合は、出典表示(Attribution)と同一ライセンス(ShareAlike)に留意してください。

実際に使ってみた結果

@ryuzeeさんのサイトに、アジャイルFAQ | Ryuzee.comがあります。
この質問の中から2つを作成したGitHub Copilot Spacesに投げてみて回答を取得してみました。
LLMのモデルは、GPT-5 miniを利用しています。

質問と回答

設定プロンプトの影響か、何か固い感じのする回答ですが、間違ってなさそうなことが回答で返ってきているのかと思いました。引用(Quote)独自解釈(Interpretation)を分けるようなプロンプトになっていますが、1つにまとめる、もう少し優しい言い回しになるように調整しても良いかなとも思います。

GitHub MCP Server 経由で GitHub Copilot Space を利用する

GitHub Copilot Spaces の使用 - GitHub ドキュメント に記載がありますが、GitHub MCP Server経由でGitHub Copilot Spacesを利用できます。
現状は、default設定ではツールは有効にならないので、下記のような形で設定ファイルにオプションを指定する必要があります。

  • MCP Serverの定義
{
  "servers": {
    "github": {
      "type": "http",
      "url": "https://api.githubcopilot.com/mcp/",
      "headers": {
        "X-MCP-Toolsets": "default,copilot_spaces"
      }
    }
  }
}
  • 使用例
    SpacesはURLだとうまく読んでくれず、Spacesの名前を指定する必要があります。MCP ServerからのアクセスもInstructionsのプロンプトは読んでくれる動きをしています。 以下のプロンプトで回答を返してくれました。
#list_copilot_spaces 
GitHub Copilot Spaces "scrum-guides" を利用して下記の質問に答えてください。
スクラムでは誰が進捗を管理しますか?

ちなみに、質問に答える際は、SpacesのInstructionを利用しないでください。の一文を加えると、Instructionsを利用せずに回答を返してくれました。

参考文献

まとめ

ここしばらくの間、ちまちま触っていたGitHub Copilot Spacesについて、現在の機能をそれなりに触ってやれることは理解できました。容量がかなり厳しい(スクラムガイド拡張パックを突っ込むと80%超える)なので、包括的なナレッジを登録して、質問するなどの用途は厳しそうですが、コンテキストをある程度絞ったうえでの利用は実用性はあるのかなと思いました。

そして、CC BY-SA 4.0 のライセンス的にAIでの利用具合がOKなのか不安で多少ビビりながら公開しているので、詳しいどなたかにフィードバックしてもらいたい気持ちがあります。(調べた限りは大丈夫だろうと思っている)

以上です。

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