2ヶ月間 ITエンジニア採用面接をやったふりかえり

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勤め先で、エンジニアリングマネージャーになり、ここ2か月ITエンジニアの採用面接を担当していました。
とくに事前にインプットをすることもなく、実施していて徐々に不安になってきたので、4L形式でふりかえりを実施してみました。
4Lの結果と今後の対応をまとめておきます。


前提情報

以下のような状況で採用面接を実施しています。 

  • 勤務先は、B2BのSaaSプロダクトを自社開発している企業
  • 面接は、書類選考と、1次面接、2次面接を実施している
  • 技術テストは実施しておらず、1次面接で技術的な観点を見ている
  • Webエンジニアを採用を目的として面接を実施していることが多い
  • 中途採用に対しての面接、レベルは、シニア/ミドル/ジュニアさまざま
  • 年間の採用計画は立てられており、面接のスケジューリングなどは、人事担当が実施してくれる
  • 面接1回あたりの1時間程度
  • 面接はオンラインで実施

4L ふりかえりについて

「Liked(好きだったこと)」「Learned(学習したこと)」「Lacked(欠けていたこと)」「Longed(希望すること)」を書き出すふりかえり手法です。
説明は以下の記事がわかりやすかったです。この手法を選択した意図は、未経験だったので経験してみたかったが理由になります。

4L ふりかえりの結果

以下、ふりかえりの結果について記載します。

Liked(好きだったこと)

  • 採用面接は単純に楽しい
    面接後に判断が必要になりますが、初対面の方とお話しするのは単純に楽しかったです。
  • 人事担当者の調整が大変そうだが、非常に良く対応してくれると感じる
    人事担当者のほうで日程調整までは実施して頂けるので、そこで頭を悩まされることがなかったです。
  • 前担当者からの進め方の引き継ぎがあり、面接がスムーズに進められた
    全担当者から必要最低限でポイントを絞った引き継ぎがあり、面接時に詰まることはなかった気がします。
  • 面接時に社会人経験が浅い人には学生時代に何をやっていたのか聞いていた
    これは個人的に聞いていた質問になります。途中からアイスブレイクとしても使えるなと思い、よく聞いていました。

Learned(学習したこと)

  • 良いエンジニアに出会うとうれしくなる
    面接で優秀そうな方に出会うとうれしくなるのだなということを学びました。
  • トークスクリプトの準備重要
    必ず伝えないといけないことを伝え忘れたりしないように、トークスクリプトの準備が重要に思いました。
    大体テンプレートは頭の中にはあったのですが、それを文章に起こすというところまで実施できていませんでした。
  • 共通で確認する質問を準備しておく
    業務経歴書、履歴書を見て、応募者独自の質問を考えるだと対象者間の比較ができません。
    応募者共通で確認する同じ質問を準備しておいて、その内容を確認する必要があると感じました。
  • 1時間程度の面接で技術力を測るのは難しい
    1時間の質問で技術力を測るのは個人的には難しいと感じました。測れるケースもありますが、測れなかったケースの方が多かったように思います。
  • 採用時に見る観点を詳細化できていなかった
    大枠は決めていましたが、もう1段階観点を詳細化しておくべきだったと思いました。
  • Notion AIの要約機能が便利だった
    面接時のメモをNotion AIに要約させていましたが、後々見返す際に時間節約になりました。これは今後も活用していきたいです。

Lacked(欠けていたこと)

  • 面接準備のための時間がとれないことがあった
    週に2〜4回くらいのペースで面接が組まれていきましたが、直前まで別のミーティングが設定されていたり、面接後に自分が主催のミーティングなどがあると、面接準備に時間があまり割けないことがありました。
  • アイスブレイクの準備ができていなかった
    応募者側の緊張をとるアクションとして、アイスブレイクの時間を意識してとるべきだったなと思います。
  • 採用面接に対する事前のインプットが不足していた
    担当するにあたり、書籍などの一般的な知識を事前にインプットしておくべきでした。

Longed(希望すること)

  • 会社を知ってもらう活動に時間をもっとかけるべきなのでは?と思った
    現状、勤め先は採用広報にあまり力を入れていないです。まず公開情報で応募者が入手できる情報をもっと増やすべきと思いました。
    「弊社を知ったきっかけは?」という質問は「エージェント経由知った」あたりで回答が落ち着きそうなので、聞いてもいませんでした。

  • もう少し採用の意味や意図の説明や認識合わせに時間を使ったほうがいいのでは?と思った
    個人的には最重要タスクの位置付けで実施していましたが、今の会社のフェーズで求める人材や採用活動の重要性などの説明にはもっと時間を使ったほうが良いのかなと思いました。

今後実施すること

直近で以下は実施していきたいなと思います。
番号は優先順位になります。

  1. ITエンジニアの採用関連の書籍を読み、一般的な知識をキャッチアップする
  2. 通知事項のトークスクリプトの作成
  3. 共通で確認する質問集の作成
  4. 面接準備時間の確保を人事と相談する

以上です。